医療機関が提供する医療サービスの質を改善して向上させられるよう、韓国政府は2004年以来、医療法に基づいた病院評価プログラムを実施している。
同プログラムにより、総合病院と300床以上の病床を保有するその他病院は、3年ごとに評価を受けることが義務づけられている。このような病院評価は臨床品質指標、病院管理、患者の満足度などに関するアンケート、現場点検、または電話調査によって実施している。同評価プログラムを実施した結果、医療機関評価を担当する特殊機関の必要性が提起され、これが医療施設評価および認証制度の導入につながった。
医療機関評価および認証制度は韓国医療機関評価認証院(KOIHA)によって
2011年から実施されており、30床以上の病床を保有している
病院まで拡大適用する予定である。
医療サービスの質と患者の安全を向上させ、医療サービスの細部的な事項を点検する目的で、評価基準および特別評価委員会が新たに策定した治療プロセスに従って医療サービスが提供されているか点検するために、追跡調査技法(tracer methodology)が適用される予定である。
病院評価基準は主に治療機能とプロセスについて、現行評価基準とその他先進国の評価基準を統合し、国際的な評価基準に合うように4つの分野で13項目、41種類、83基準の項目と404の評価項目で構成された基準が設けられた。
認証書は4年間効力を持ち、認証された医療機関は認証マークが使える特権とその他支援の特典が受けられる。
韓国はこのような医療機関評価および認証制度により、すべての患者に質の高い医療サービスが提供できるようにすべく、
最大の努力を注いでいる。
背景と目的
このような制度的枠組みは、外国人患者の無分別な誘致によって発生し得る国内医療市場の混乱を防ぎ、医療市場の安定を保つ目的で導入された。外国人患者誘致登録システムは外国人患者を誘致しようとする医療機関や斡旋業者が登録する上で、特定の条件(医療法第27.2項)を満たすように規定している。
同登録システムは、多数の不適格な医療機関や斡旋業者が登場することによって発生し得る外国人患者誘致の過当競争に伴い、韓国医療サービスの評判をはじめ、公共医療サービスの質が落ちる状況を防ぐところに目的がある。
外国人患者を誘致する医療機関として登録するには、医療サービスの質が確保できるよう、医療機関の各専門診療科目ごとに最低1人の専門医を保有すべきと規定している。外国人患者を誘致する事業に携わる斡旋業者は、外国人患者を誘致する過程で意図的または過失によって発生する外国人患者の被害に対し、関連補償責任が保証できるよう、保証保険に加入することが条件となっている
電子医療システム (Electronic Medical System)
韓国の医療情報システムは最先端レベルで、診断予約手続きや治療、検査および処方をはじめとするあらゆる手続きが電算化されている。診断、治療または検査に関する患者の記録資料が電算化されているため、患者の情報は医師の間でいつ、どこでも共有できるようになり、医師の患者に対する基本的な理解をもとにした治療が可能。医用画像管理システム(Web-PACS)ベースの映像をはじめ、高解像度の医療映像は電子医務記録資料(EMR)を照会(患者に関する記録資料、手術記録資料および退院サマリーなど)しようとする場合に使える。
外国人患者は韓国で診察および治療を受ける前に、自分の医療記録資料、CTおよびMRI写真を提出することによって事前相談が可能である。患者が韓国内の医療機関から退院した後、自国で自分の担当医師から事後管理医療サービスが受けられるよう、診断および治療に関する細部資料を担当医師に伝達することができる。
先端医療設備
登録された医療機関は最高品質の医療サービスを提供し、先端医療設備の効果を最大限享受できるようにする。
2009年の韓国医療業界専門誌(Korea Healthcare Industry Report)によれば2007年現在、CTスキャナーの保有台数は韓国が百万人当たり34.1台となっている。韓国は実にこの統計でOECD諸国のうち、日本の92.6台および米国の34.3台に次ぐ3位を占めている。ほとんどのOECD諸国はドイツ(16.7台)、フランス(10台)およびイギリス(7.6台)をはじめ、韓国と比べて相対的に少ない台数の先端医療設備を保有していることが示された。
2007年現在、MRIスキャナーの保有台数は韓国が百万人当たり16台で、これもまた日本の40.1台および米国の25.9台に次ぐ3位である。ほとんどのOECD諸国はドイツの8.2台、フランスの5.7台およびイギリスの8.2台というふうに、韓国よりMRIスキャナーの保有台数がはるかに少なかった。

































